ミステリー小説の歴史をたどる――学生イチ推しの作品紹介も

かごしま近代文学館で開催されたイベントの様子(写真はすべて村瀬士朗研究室提供)

去る2月7日(日)にかごしま近代文学館にて、文学館と国際大学の共催講座「『新青年』創刊100年 日本のミステリー小説 歴史と現在」を開催しました。第1部では日本の探偵小説の普及に大きな役割を果たした総合娯楽雑誌『新青年』と日本のミステリー小説の歴史について学生が発表をし、第2部では小説、映画、テレビドラマ、人形劇、ゲーム等、多様なジャンルのミステリーから、学生がそれぞれ、おすすめの作品を選んで紹介しました。第3部では国際文化学科の小林潤司教授と村瀬が「ミステリー小説と近代文学」というテーマで対談形式の講演を行いました。

このイベントは、国際文化学科日本近現代文学ゼミナールがゼミ活動として2012年から毎年行っているフィールドワークですが、今年度は、コロナウイルス感染拡大の影響で、当初予定していた12月の開催が延期となり、ようやく年度内に開催が実現しました。開催当日も、来場者が集まるか心配していましたが、用意した座席はすべて埋まり、補助席が出る盛況で、アンケートでも「学生さんが良く勉強していて感心した」「分かりやすく興味深い内容で、ぜひ作品を読んでみたいと思った」など、好意的に評価していただきました。南日本新聞、朝日新聞にも記事を掲載していただき、学生たちにはいい経験になったと思います。

ご来場くださった参加者の皆様、バックアップしていただいた文学館スタッフの皆様に、心より感謝申し上げます。