卒論中間発表会を開催しました

図書館内のラーニングコモン「コモサカ」で開催された発表会(写真はすべてまくま玲研究室提供)

7月17日のマクマレイゼミでは、中国人留学生2名、韓国人留学生2名、日本人学生2名の計6名の学生による卒業論文発表が行われました。英語を基本とし、日本語、韓国語、中国語の母国語で補足しながら、それぞれの研究内容を発表しました。「日本の文化・留学生による日本と母国の文化の違い」など、それぞれが異なるテーマを掲げ、私たち聞き手は新たな知見を広める場となりました。また、質疑応答では、直接発表者に質問を行うことで、より深い理解を得ることができました。

韓国からの交換留学生イ・ガンホさんは「Korean and Japanese Different Cultures(韓国と日本の異なる文化)」を題として発表を行いました。その中で、韓国と日本の両国で人気のある野球について、両国のファンの異なる部分について言及しました。彼は、韓国の野球の応援は応援団長やチアリーダーと一緒に歌ったり踊ったりするのに対し、日本の野球では各チームに独自の応援方法があり、バンドやトランペットを用いることが有名です。また、韓国ではチームに対して大きな功績を残した選手の背番号を永久欠番として象徴性を与えるのに対し、日本では功績を残した選手の背番号であっても後輩に引き継ぐことが多く、韓国に比べると永久欠番の事例が少ないことにも注目していました。さらに、韓国では野球が人気の影響でバラエティ番組やテレビドラマが人気を集めているのに対し、日本は野球アニメが人気を集めているという日本のアニメ文化にも着目していました。

次に、日本人学生の長野蓮さんは、日本人と海外の人々の身体能力の違いを大きな題に掲げ、筋肉の種類(速筋繊維と遅筋繊維)について言及しました。筋肉の比率は日本人と西洋人では少し異なり、持久力を重視する日本のスポーツ文化に対し、瞬発力やパワーを重視する西洋のスポーツ文化の違いがあると述べました。このように身体の相違点により文化が異なるという発見を発表しました。この夏にはパリ2024オリンピックが開催される予定です。今回の発表を傍聴した私たちは、世界各地のたくさんの多国籍の選手の活躍を通して新たな発見に繋がり、普段より一層深くオリンピック観戦を楽しめるのではないかと思います。

4年生は各自それぞれの道に進みますが、マクマレイゼミで過ごす中で得た知識、語学力、行動力はこれから社会に出てさまざまな場面で還元することができると思います。

国際文化学科2年 池田 悠人