「第76回芭蕉翁献詠俳句大会」最優秀賞を受賞しました

カナダ、アルゴンキンハイランド市はマクマレイのふるさとです(マクマレイ研究室提供。)

松尾芭蕉のふるさととして知られる伊賀市では毎年、芭蕉祭にあわせて俳句を募集していて、ことしは国内外からおよそ3万4000の応募がありました。このうち英語俳句の部には、これまでで最も多い35の国から1690句の応募があったということです。以下は私が詠んだ俳句です。

The swan family

having stayed longer this spring…

return to Russia

ためらひつ白鳥の群ロシアへと

この俳句が令和4年10月12日に「第75回芭蕉翁献詠俳句大会(76th Basho Memorial English Haiku Contest)」英語の部でGRAND PRIZE(特選)を受賞しました。俳人協会評議員、国際俳句交流協会監事の河原地英武先生により選出と和訳の審査は行われました。

この俳句を書いている時、陽気で晴れて暖かい朝が頭に浮かびました。私が作った俳句は5-7-5の俳句で、懐郷病や少し寂しい気持ちがするような俳句です。また、休暇の後に荷物をまとめ、家族が一緒に帰る準備を表しています。

このコンテストは俳聖松尾芭蕉のふるさと伊賀市が主催しています。令和4年(2022年)で76回目を数えたこととなった芭蕉祭は「文化薫る歴史のまち」伊賀の秋の風物詩となっていました。伊賀国は四方を山に囲まれた盆地で藤堂藩の城下町でした。芭蕉がこの地に産声をあげたのが、寛文21年〈12月16日改元して正保〉(1644年)である。幼少の頃、伊賀で流行していた俳諧に興味をもち、先輩俳人に手ほどきを受けます。10代後半の頃、文筆の誉れ高い藤堂藩伊賀付侍大将五千石の藤堂新七郎家に奉公に出ました。

私とゼミの学生が、初めての人にも作りやすいよう英語俳句の作り方の基礎やポイントをYouTube動画で説明しており、その動画の10個の採点基準にのっとって英語俳句を選出していきます。それでは、審査をしたりすることもあります。鹿児島国際大学産学官地域連携センター・生涯学習センター主催による、第2回中学生・高校生 英語俳句コンテストのエントリー数は昨年より大幅に増加し、エントリーした学校も今年度は大幅に増加しました。

国際文化学科教授 マクマレイ デビッド