ビジネス英語、前期最終回――大学院生TAの活動より
「ビジネス英語」の講義も前期最後の週に突入する中、国際文化学科マクマレイ教授による「学生参加型の実践的授業による評価方法」に基づいたアクティブラーニングを通じて3つのケーススタディを学んできました。2つの講義日による最後を週締めるのはブルーレストランケース、起業と経営マーケティング戦略をテーマとした講義内容となりました。
7月24日のビジネス英語講義ではTAになるための練習として国際文化研究科1年のリーカーホーさんが研究テーマである「ビジネス英語教授法の設計と教材開発」を主体とし、ビジネス単語を多く取り入れた授業体制をアニメとツーリズムの組み合わせ、ファンによる聖地巡礼、地域経済効果を岐阜県での出来事を例に解説し、TAになるためのトレーニングを履修生と試みることになりました。院生リーさんによると「初めてビジネス英語の単語を教える側についたが、想像以上に難しく講義内容を理解してもらうことにハードルを感じたが、これからも改善していきたい」と語りました。
7月26日、最後の講義は新規ビジネスの開業、初期費用を考えながら提供したい商品やサービスをチームで話しあい、ポスターを作成しました。開業するなら「坂之上」「霧島」「宇宿」「奄美」そして「喜界島」といった用途に合わせた拠点を考え、どのようなサービスを提供したら顧客を得ることができるか需要に合わせて考えていたことがTAとして印象的でした。どれも良くできたポスターの中からビジネスコンセプト優勝者を選択する必要がある中、TAとしてどれを選択すべきか慎重になりました。ここで手助けをしてくれたのが大学の授業に興味を持ち、英語が好きなメイちゃん(小学3年生)は同講義を履修する国際文化学科2年の古田未来さんの妹さんです。英語で行われる各チームの発表に耳を傾けながら、マクマレイ先生と一番興味深いポスターを選択しました。選ばれたのは、鹿児島に寄港するクルーズ船の搭乗者を対象としたハイヤー会社を考えたPACIFIC TAXIチームでした。
ビジネス英語では15回の講義を通じて地域視点と国際視野の拡大を学んできました。後期は実演の場である台湾インターンシップが開催されます。さらにビジネス英語で学んだことを実践できる本プログラムは多くの学生が登録済みとのことです。マクマレイ教授とTAである筆者は今後も地域視点と国際視野を強みにしたアクティブラーニング作成に挑み続け、履修する学生にとって実りのある授業を行えるよう、日々精進して参ります。
国際文化研究科博士前期課程1年 原 有輝