鬼火焚き準備を通して地域住民と交流

完成した櫓の前で(マスクを外しているのは写真撮影のためです。小林研究室撮影)

小林潤司ゼミでは本学と日置市の包括連携協定に基づき、12月20日に、日置市日吉町の扇尾地区で新年に行われる鬼火焚きの準備を行うために小林教授とゼミ生3人で訪れました。

鬼火焚きは扇尾地区で古くから行われてきたお正月の行事で、冬田に孟宗竹を立て周囲に竹や笹、木の枝などを立てかけて櫓を作り、門松などの正月飾りを入れて火をつけ、餅などを焼いてみんなで食べます。名称は地域によって異なるものの、日本各地で行われてきた正月の伝統行事です。

小林ゼミでは扇尾・吉利地区と交流を深める中で鬼火焚きを見学する機会にも恵まれ、今年の正月に見学しましたが、その際に「高齢化が進んで、規模が年々小さくなっている」というお話を聞き、少しでも力になれないかという思いで今回の準備に参加しました。

準備の際には、近くの竹林で切り倒した10mあまりの立派な孟宗竹を運んだり、その竹を立てるために約1mの穴を掘ったり、櫓の中心となる竹が倒れないようにロープを支柱に留めたり、地域住民のみなさんの作業を手伝い、様々なことを経験することができました。実際の鬼火焚きを見るだけでなく、その準備というものがどれほどの苦労の上で成立しているのか、自分の身をもって体験することができ、地域行事の大切さや、地域の絆・温もりというものを肌感覚で実感することができました。

扇尾地区の鬼火焚きの本番は1月10日に開催される予定で、これにもゼミの学生たちが参加する予定です。

今回の鬼火焚きの準備を通して、都市部では薄れていっている地域のつながりの強さを感じ、これからの時代において求められているもののように感じました。

国際文化学科3年 井上 吉祥