ボタニカルファクトリーの魅力を多言語で発信

ボタニカルファクトリーのワークショップのようす。ラベンダー、レモングラス、イランイラン、月桃、グレープフルーツなど、いろいろな香りの中から、好みのフレーバーをチェックさせてもらいました(マクマレイ研究室提供)。

マクマレイゼミは、地域フィールドワーク演習で南大隅町を訪問しました。これは南大隅町の魅力を外国人観光客に発信し、多言語で観光パンフレットを作成することを目的としています。これからは「地方の時代」。発信する所が産地に近ければ近いほど情報の価値が上がり、唯一無二の存在になり得ると考えております。

2019年7月10日、私たちは南大隅町の株式会社ボタニカルファクトリー を訪問しました。南大隅町は大隅半島の最南端に位置しており、株式会社ボタニカルファクトリーは南大隅町の廃校を利用して工場を運営しています。私たちはこの会社のワークショップで化粧水づくりを体験しました。

到着後、まず執行役員と会社の方々にご挨拶をして、パンフレット作成の意図を説明しました。黒木靖之CEOによると、「1996年より化粧品の輸入、設計、企画、製造を始めました。現在はこの工場で、天然由来成分100%、アルコールフリーの化粧品づくりを追求しています。私たちはモノ造りを通じて地域の世界観を届けることを使命としております。これからも行政の観光ビジネスとも連携しながら、新たな価値の創造を提案し続けて行きたいと思います。何か学生にスキンケアや地産コスメの分野でインプレス出来そうなテーマがおありでしたらいつでも馳せ参じます」とのことでした。また、「香りを残すための黄金比」「使い方の注意点」「スキンケアの大切さ」なども教えてもらいました。さらに、当社はこれまでにも県内のパンフレットなどに取り上げられただけでなく、香港の雑誌にも取り上げられたことがあり、香港や中国からのお客様が近年増えてきており、近隣諸国からの関心も集めているとわかりました。元より鹿児島は農産物が豊かな県なので、これからも海外にもお伝えできればと思っております。

執行役員と会社の方々も、パンフレットの完成を楽しみにして下さるとのことでした。黒木靖之CEOによると、「私たちの取り組みが、地域の学生や海外の方に多言語で発信していただけることにとても感激しております」とのことでした。私たちは今回のフィールドワークをふまえ、後期も継続してこの活動を行う予定です。

国際文化学科3年 馬場園 奈央