国際文化研究科院生の活動――マクマレイゼミ院生、宮崎えびの市の学生と交流

夏本番の暑さを迎えた7月2日の3限目、新燃岳の噴火を遠めに眺めつつ、国際文化研究科マクマレイゼミの院生たちは、えびの市に所在する九州国際高校の生徒6名と先生1名を7号館715号室で開催されている授業に招待しました。招待した授業は国際文化研究科マクマレイ教授が担当する国際文化研究演習、院生たちが研究の成果やディスカッションを行うことが目的であり、院生は自己紹介と英語教育に関する研究内容を紹介する型で軽いディスカッションを交えながら交流を深めました。
マクマレイゼミのシゥ イーボ(博士前期課程2年)さんは自己紹介と自身の研究である「英語俳句の脱日本化:グローバル化の文脈における松岡子規の俳句改革の変容」について説明し、2つの日本古来の俳句と現代俳句の違いを野球をテーマに比較を実践しました。参加した学生6名は実際に俳句を共に比較をすることで、変容について理解を深めることができました。
また、学生たちは本学が開催している中高生を対象にした英語俳句コンテスト2025に向けた英語俳句を詠み、本学産学官地域連携センターに直接応募しました。本学産学官地域連携センター職員の前田さんによると「本年度1番の応募を受理することができて、光栄に思います」と語りました。
また筆者も続いて、国際関係と鹿児島の観点から考察する英語教育と実施方法について説明。アウトドアラーニング構想について簡潔に説明し、鹿児島が今後世界情勢を考察するにあたり重要な地点となる可能性が秘めていることを説明しました。
今回の企画を提唱したマクマレイ教授によると「本学学部生を卒業し、教育現場で活躍する元マクマレイゼミの今別府先生と院生を繋げることができて、とてもうれしく思う。これは教育における接続性を維持するだけではなく、絆を生むもの」とコメントを残しました。
今回の機会は大学院生の活動を知ってもらうだけではなく、実際に授業に参加し体験してもらうことで大学を知ることができたかと思われます。国際文化研究生はこれからも自身の研究に励み、今後も研究テーマを試行錯誤しながら更なる国際的視野の拡大に挑んでいきます。
国際文化研究科博士前期課程2年 原 有輝

