大学院生が高校で英語俳句のワークショップ

野球を題材とした俳句を研究しているXu YiBo さん(大学院国際文化研究科修士課程2年)とLee Ka Hoさん(同1年)が修学館高等学校で英語俳句についてのワークショップを行いました。事前に私が担当する「英語特殊講義I」で予行演習を行い、クラスメイトたちが高校生役を演じて投げかけるいろいろな質問に、Xuさんが答えました。
野球と俳句は一見異なるもののように思えますが、実は深い関係があります。野球の試合は瞬間的な感情や状況を捕まえる場面が多く、これが俳句の特徴と重なります。俳句は、短い言葉で自然や日常の一瞬を表現する文学形式です。野球のプレーや観客の反応を俳句で表見することで、試合の緊張感や美しさを伝えることができます。両者ともに、瞬間を大切にし、感情を共有する手段なのです。
修学館高校では、20名の生徒さんたちと4名の英語教員と1名事務室のスタッフがワークショップに参加。生徒さんのなかには、中学生の時に本学の中学生・高校生英語俳句コンテストで入賞した方も2名おられました。
生徒たちの理解を助けるために、Xuさんは写真を見せながら野球に関する英語や野球に関することを教えました。英語に堪能な大迫先生の指導を受けている生徒たちは積極的に発言し、俳句と野球についての理解を深め、俳句の実作と朗読にも取り組みました。終了後にも、英語俳句に興味をもった生徒さんたちは「英語の俳句は季語を入れないといけないですか?」や「英語の俳句は5-7-5のルールに従って作らないといけないですか?」など素晴らしい質問をしてくれました。
修学館高校の生徒さんたちが俳句に興味を持って、やがては鹿児島国際大学で私たちと一緒に俳句の勉強をしてくれればと思います。
国際文化学科教授 マクマレイ デビッド(国際俳句・英語教育)
