ロールプレイを取り入れた授業づくり――大学院生TAの活動より

5月24日4限の「英語オーラルコミュニケーションⅠ」の講義ではコモサカで行われました。教科書で扱われている短編ミステリーに基づいて物語を忠実に再現しながら芝居に挑みました。エピソードで扱われている“機内シーン”を視覚化できるよう椅子を並べ直し“国際線の機内”を演出し、主人役、脇役は台本となる教科書を他の学生が読み上げながら進行しました。では、国際線の機内を再現し学生はどこに向かったのか?それは、5月24日のメインテーマであったアイルランドでした。
アイルランド出身であるO. R. Mellingさんは、世界で活躍する作家でもあり、本学の附属図書館にも作品が所蔵されています。メリングさんは視聴覚ホールで行われた1限と2限目の特別講義に参加することができましたが、ガヤカフェでの昼食会後、短い鹿児島滞在期間中の中で桜島に訪れる夢を叶えるため、お先にお帰りになられました。メリングさんの代わりに国際文化研究科マクマレイ教授が担当する演習生の3名がアイルランドでのワーキングホリデー、そしてイギリスでの入学体験に基づくプレゼンテーションを披露し履修者一同傾聴しました。
院生によるプレゼンテーション後は質疑応答を含むディスカッションを行い、オーラルコミュニケーションの学生は更に国際感覚を深堀しました。マクマレイ教授とTAである筆者は今後も英語と国際感覚を意識したシラバス作成に挑み続け、履修する学生にとって体験型授業を行えるよう、日々精進して参ります。
また、附属図書館の図書館司書の皆様がメリングさんを歓迎するためベストセラーでもある「妖精王の月」の特別展示を作成してくださいました。この機会に是非著者の本を片手にしてみてはいかがでしょうか。
国際文化研究科博士前期課程1年 原 有輝

