「第75回芭蕉翁献詠俳句大会」最優秀賞を受賞しました
鹿児島国際大学産学官地域連携センター・生涯学習センター主催による、第1回公開講座「初めての英語俳句~作り方の第一歩から始めよう!やさしい英語俳句講座~」オンライン講義は、皆さんを私の深い俳句の世界へといざないます。私とゼミの学生が,英語俳句の作り方の基礎やポイントを解説します。英語俳句のルールや英語俳句について一から学べる講座です。英語俳句を作る際に10項目の基準があります。それは「創造性・伝統性・行・長さ・テーマ・文法・アハ!・喜びと悲しみ・現実性・優雅さ」です。私は、日本の中学校や高校のほかにも世界の俳句コンテストを開催したり,審査をしたりすることもあります。それでは、以下は私が詠んだ俳句です。
sharing a futon
in temporary shelter
snow-covered windows
この俳句を書いている時、静かな寒い夜が頭に浮かびました。私が作った俳句は5-7-5の俳句で、少し寂しい気持ちがするような俳句です。それはホームレスや被災者を思ったもので、避難所にたくさんの人が押しかけている様子を表しています。また、窓辺に雪が降り積もる中、家族が布団を一緒に使いながら温まっている様子を表しています。この俳句が令和3年10月12日に「第75回芭蕉翁献詠俳句大会(75th Basho Memorial English Haiku Contest)」英語の部でGRAND PRIZE(特選)を受賞しました。俳人協会評議員、国際俳句交流協会監事の河原地英武先生により選出と和訳の審査は行われました。
このコンテストは俳聖松尾芭蕉のふるさと伊賀市が主催しています。芭蕉がなくなった後から、伊賀上野では毎年、翁の遺徳を慕う者が集う「しぐれ忌」が営まれてきました。昭和22年(1947)からわが国の詩歌史上に「俳諧」という庶民詩を確立した芭蕉翁の偉業を顕彰するため、「しぐれ忌」は「芭蕉祭」へと改められました。以来、令和3年(2021)で75回目を数えることとなった芭蕉祭は、式典をはじめ各種行事が上野公園を中心に市内各地で催され、「文化薫る歴史のまち」伊賀の秋の風物詩となっています。
国際文化学科教授 マクマレイ デビッド(国際俳句・英語教育)