本学学生が国際写真俳句コンテストで優秀賞

すばらしい春の日(マクマレイ研究室提供)

 spring breeze

 on the palm of my hand

 a pink ship

本学経済学科1年生の徳留魁己さんが、第10回瀬戸内松山国際写真俳句コンテストにこの3行の俳句で応募し、優秀賞を受賞しました。Kaiという俳号(俳人の雅号)で詠まれたこの作品は、愛知県犬山市の観光案内所の職員が撮影したピンク色の花の写真「A Glorious Spring  Day」に、インスピレーションを得て生まれたものです。 2人のクラスメートもコンテストで受賞しました。徳留さんによると 「I had never heard of English haiku contests before. I have many hobbies. I like magic and playing cards with my hands」とのこと。

国際コンテストには、43カ国から4,113句の応募がありました。日本語部門と英語部門で、最優秀賞受賞者と優秀賞受賞者には記念品と賞状が贈られました。日本語部門の審査員は、夏井いつき氏(俳人・TBS系「プレバト!!」写真俳句提唱者)と森村誠一氏(作家・写真俳句提唱者)でした。英語部門の審査員は、私とNHKワールドの写真家、キット・ナガムラ氏でした。

写真俳句のすばらしい入選作品も審査員によって選ばれました。注目すべきは1,587人の出場者が英語で俳句を書いたことです。本学の共通教育科目「Japanology」で俳句を学んだ120人以上の学生がコンテストに参加しました。ほとんどの学生が、JTB大阪と松山市観光案内所提供による、日本の観光スポット12の中から1枚を選んで英語で俳句を書く部門に挑戦しました。主催は松山市の松山はいく運営委員会です。

国際文化学科1年生の坂本龍斗さん(俳号はRyuto)は、この俳句で名誉の入賞を果たしました。彼の作品は、東京都新宿区にある江戸城外堀跡のお堀に、鏡のように映る近代的な都市建造物にインスピレーションを得たものです。

 When the sun sets

 Another city floating

 In the river

経済学科2年生の寺原大賀さん(俳号はゲゲ)は、神奈川県横須賀市の荒崎海岸で撮影された金色の夕日が海に滑り込む写真を見て、このすばらしい入選俳句を思いつきました。

 Migration

 Sun light over the sea

 Dazzling

朝日新聞協賛、第10回瀬戸内松山国際俳句コンテストに俳句を寄稿してくださった全ての学生の皆さん、おめでとうございます。鹿児島の生徒にとって国際写真俳句や松山市の俳句に興味がある人々と繋がる事が出来たのは良い機会だったと思います。協力は朝日新聞社、朝日カルチャーセンターです。入選写真俳句はウェブサイトでご覧ください。

国際文化学科教授 マクマレイ・デビッド(英語・国際俳句)