T.A.(ティーチング・アシスタント)の金曜日 ——ビジネス英語と英語教育から学ぶ英語指導法

韓国チームによる発表(写真はすべてマクマレイ研究室提供)

4月25日は、学びに満ちた1日となりました。2限目、マクマレイ教授によるロールプレイを活用した「ビジネス英語」の授業から始まりました。この授業では、45名の学生が5つのグループに分かれ、それぞれ異なる貿易相手候補国についてディベートを行いました。行き先は、大連、シンガポール、韓国、台北、そして鹿児島でした。

どのグループの発表も非常に魅力的でした。第1ラウンドでは、各グループのリーダーが自分たちの旅行先を紹介し、その場所を選んだ理由を説明しました。大連グループは「おいしいさくらんぼ、美しい海、動物園でパンダが見られる」といった点をアピール。シンガポールグループは、英語・中国語・マレー語などが公用語として使われている国際都市であり、多様性に富んだ魅力を紹介してくれました。韓国グループも印象的で、K-POPの発祥地である点を強調し、多くのファンが訪れる国であることを紹介してくれました。ちなみに、私自身もK-POPが大好きなので、韓国グループの発表には特に共感しました。

また、英単語に親しむ機会として、「Hangman(ハングマン)」というゲームも行いました。これは、英語圏の学校で授業中によく使われる単語当てゲームの一つです。グループで意見を出し合い、競い合いながらも互いを尊重する姿は、まさに教育現場にあるべき理想の光景だと感じました。

授業の最後には、国際文化学科3年の有水海翔さんが、台湾でのインターンシップ経験について発表してくれました。彼は、台北の5つ星ホテル「グランドホテル台北」で2週間インターンを経験し、仕事内容や現地での生活、文化の違いについて、素晴らしいプレゼンテーションを行いました。台北に行ったことがない私も非常に興味を持ちました。受講生同士が国の特徴を共有し、違いについて意見を述べ合う、実りあるディベートの時間になったと思います。

3限目の「英語科教育法Ⅲ」の授業には、約10名の教育職を目指す学生が履修しています。この授業では、学生自身が校長、教頭、英語教員、ALTなどの役割を持ち、実際の中学校の授業を模したロールプレイを通して英語教育を学んでいます。

この日は、「ペアでの英会話で英語に慣れる活動」と「英語俳句から英語の楽しさを学ぶ活動」の2つのテーマで授業が進められました。マクマレイ教授の授業では教科書も使用しますが、特に英語でのコミュニケーション(スピーキング・リスニング・シンキング)を重視した、学生主体のアクティブ・ラーニングを大切にしています。そのためには、学生が内容をしっかり理解し、自発的に参加することが求められます

私はこのような、学生が主体的に動く授業にとても魅力を感じており、毎週金曜日の授業を楽しみにしています。T.A.として、学生にとって楽しく学びのある授業空間を作るために、マクマレイ教授をしっかりサポートしていきたいと思います。

国際文化研究科博士前期課程1年 黄 思遠(Huang Si Yuan)

教職課程を履修している学生によるロールプレイ