リアルケースを取り入れた授業づくり――大学院生TAの活動より
5月10日、今期が始まり暫く経過しましたが、ティーチング・アシスタント(TA)を務める大学院生にとって初めての担当授業日となりました。本学国際文化学科で開講する「ビジネス英語」はケーススタディ基づいた実践方式が体験できる英語を用いた講義内容となっています。国際文化学科マクマレイ教授が担当する「ビジネス英語」では現在筆者がTAを担当しており、アクティブ・ラーニングを意識しながら授業を進めています。現在のビジネス英語では開講1~5週の間に「日本の船―3つの国からどこを選ぶ?」を授業テーマとし、4つのチーム(日本の船、台湾、香港、大連)に分かれ各国の特徴を分析し、海外進出を目指す“日本の船”に対し討論形式で誘致しました。初めて英語で討論を体験した学生は分析と発言を駆使し最善を尽くしている姿が印象的でした。
日本の船コマンダー役を担当した国際文化学科2年生の駒走温香さんは「今回は日本船のコマンダーとして討論に参加しましたが、討論に挑んだどの班も主張の仕方や質疑応答に工夫が見られ即興なのに素晴らしかった。順位付けにとても悩みました。私の反省点としては、ほぼ日本語での講評になってしまったので、次回から積極的に討論に参加できるように英語の語彙を増やしたいです」同役を演じた2年生の毛井彩華さんは「今回コマンダーとして参加させていただきました。人数が少ないところも多いところも、主張や質問への応答がまとまっておりチームワークが高く感じられました。次回もまた皆さんとディスカッションに参加するのが楽しみです!」と2人とも次の授業への意気込みを語ってくれました。
来週からは現在注目を浴びているリアルケースに基づいた“島嶼と国際交渉と実践方式”が始まります。鹿児島における離島問題を再考する貴重な機会ともなる本章はグローカルな視点を用いたアプローチが求められます。マクマレイ教授とTAである筆者は今後も地域視点と国際視野を強みにしたシラバス作成に挑み続け、履修する学生にとって実りのある授業を行えるよう、日々精進して参ります。
国際文化研究科博士前期課程1年 原 有輝