二刀流ティーチング・アシスタント

今回は、今年大活躍したMLBの大谷翔平選手にあやかり、私の授業で活躍している本学の二刀流ティーチング・アシスタントを取り上げる。

池田佳奈美さんは金曜2限の「英語プレゼンテーション・スキルズ」でTAを務めながら、アクティブ・ラーニング(AL)の研究を行っている。今年の前期には、経済学研究科の「ビジネス英語」を履修した。また、昨年の秋に創価大学で開催されたビジネスケーススタディ大会にマクマレイ教授と参加した。この経験を生かし、池田さんは国際文化学部生に対し、アクティブ・ラーニングを活用した英語教育の指導補助を行っている (写真) 。また、池田さんは、全国語学教育学会が刊行している教育雑誌「The Language Teacher」に、アクティブ・ラーニングに関する本の書評を寄稿した。

平田ひかるさんは金曜3限の「英語科教育法Ⅳ」のTAを務めている。平田さんは大学院でアメリカ文学を研究するとともに、基礎力アップ学習会の英語の講師を務めながら、日本語教員養成課程を履修している。

経済学研究科博士前期の袁駿さんは、金4限の「外国事情Ⅰ」のTAを務めている。袁さんは社会人経験を積んでおり、ビジネス分野に長けている。外国事情Ⅰではカナダ大使館などの外部講師を招き、場に応じた英語を使用し意見交換のサポートを行っている。

金5限の大学院の英語特殊講義では、幅広い分野について教授と学生がひざをつきあわせて英語で議論している。

金曜日1日はALの実践の場として設けており、6限の「国際文化研究演習」では、1日の総括を行っている。池田さんからは、ディベートの指導法について「3人によるディスカッションは日本の英語教育においてディベートよりも効果的か?」と疑問が投げかけられた。今後の英語教育の提案として、今日学生が求められる技能を身につけることができる授業の形態として「3チームによるディスカッション」を研究していく。

この3名の二刀流学生はチームワークを発揮している。それぞれ異なる専門分野からの多角的な視点で、より深い研究につながることが期待される。多様化した専門分野を持つ大学院生を雇うことによって、企業は社会の変化に適応することができる。

マクマレイ・デビッド(国際文化学科教授)