鹿児島と香港の交流の現場から大学生へのメッセージ―香港鹿児島クラブ溝口会長講演会

11月30日(金)、外国事情の魅力へ迫る特別イベントが行われました。図書館4階の視聴覚ホールで、香港MRT会社の溝口鉄一郎会長が後期第9回の外国事情Ⅰの授業で講演を行いました。溝口会長は、MRTグループ代表取締役社長であると同時に、香港鹿児島クラブ・香港鹿児島交流協会の会長も務められています。 講演の内容は外国政策のホットな話題「海外インターンシップ」と「グローバルなキャリア」です。

今回の講演会で溝口会長がお話をしてくださったテーマは、「50年間香港に住んでいて感じた若者に伝えたいこと」でした。

そこで、香港での50年の生活や実体験、若者へのメッセージを聞かせてくださいました。国際文化学科2年増留汐里さんは、「将来のためにいろんなことに挑戦することは大切だと思いました。いろんなことができるということは、仕事に活きてくると考えるからです。これからは、自分のために熱心に勉強し続けて、新しいことにも挑戦していきたいと思いました」と語っていました。また、国際文化学科2年濱井さくらさんは、「何事にも前向きに取り組み、たとえ自分が不利な状況になったとしても諦めずに最後までやりきることの大切さを改めて感じました」と語っていました。

溝口会長は講義の後で質疑応答の時間をとった。国際文化学科2年生の戸川聖也さんから、「雇用主にとっての文系科目を学ぶことの利点」についての質問がありました。

国際文化学科3年生の岡元翔太郎さんが、「日本は台湾と比較しても勉強に力を入れる政策をしていない。我々はどうすればよいのか」と質問しました。

国際文化学科2年濱井さくらさんが、溝口会長に質問したのは、香港と日本の食品に対する価値観の違いについてです。質問の答えとしては、ある外国人の方がお寿司を食べたいといい、一貫3000円ぐらいのお寿司を頼まれたというユーモアを交えた具体的な価値観の違いについてのお話を聞くことができました。

また、学生には前回の講義で事前に溝口会長への質問事項を考えてもらいましたが、時間の関係で数名しか質問できませんでした。質疑応答の時間の最後は国際文化学科1年市田翼さんが「今後もう一度お会いする機会があれば疑問に思ったことやもっと知りたいことを質問できたらと思います」と締めくくりました。

国際文化学科教授 マクマレイ・デビッド(英語・国際俳句)

*写真は溝口会長に質問する戸川さん。