ドキュメンタリー映画「西原村」上映会&トークを開催しました

本学非常勤講師(「映像編集入門」担当)で映像ディレクターの久保理茎さんが監督したドキュメンタリー映画「西原村」の学内上映会とトークが12月12日に本学で開催されました(博物館実習施設主催)。

「西原村」は2016年4月に起こった熊本地震で甚大な被害を受けた被災地を久保さんが2年間にわたって取材した記録をもとに制作されたドキュメンタリー映画で、地元での再建か集団移転かをめぐって割れる住民の心情と、住民を支援し復興事業を進める行政の動きを克明に記録しています。地震で住まいと家族を失い、現地での生活再建など不可能と感じていた住民も、避難生活を通じて、土地と分かちがたく結びついたコミュニティの絆を再確認することで少しずつ気持ちに変化が……。映画はその心の揺れを、時に生々しく、時に繊細に追い、観客を深い共感へと誘います。

上映のあと、監督の久保さんに小林潤司教授(イギリス文学)と大磯涼平さん(国際文化学科2年生)が、作品制作の経緯や、震災報道のありかたについて、久保さんのドキュメンタリー映画作法についてなど、様々なテーマで討論しました。

「西原村」の一般向け上映会は、2019年2月23日にかごしまデザインフェア2019「デザイン百覧会」の一環として、かごしま県民交流センター県民ホールで開催されます。午後2時半からと午後6時からの2回上映。6時半からは久保さんと音楽監督の種子田博邦さんとのフォーラムも予定されています。ぜひ足をお運びください。

*写真はトークの様子(左から、大磯さん、久保さん、小林教授)。