カナダ留学の成果を報告――派遣留学生報告会を開催

10月31日に本学の図書館のコモサカにて、提携校であるカナダオンタリオ州ジョージアン・カレッジに派遣された留学生による報告会が行われました。学生や大学院生、スタッフ、マクマレイ教授を含む教授など約50名の参加がありました。

まず初めに津曲貞利学長、飯田敏博副学長・国際交流委員長より挨拶があり、カナダ提携校で学ぶ重要性についてのお話がありました。そのあと第1部では、カナダジョージアン・カレッジ派遣留学生による報告が行われました。発表者は、3年生の細山田夏帆さんと櫻井里菜さんの2名でした。細山田さんは9月29日のカナダハウス展示場でもカナダについて発表しました。第2部ではマクマレイ教授による2人へのインタビュー形式トークショーが行われました。

発表や英語トークショーでは、ホスト家族とお互いに本音を語れるようになり、積極的にホームステイ生活を楽しめるようになったこと、現地友人と英語でのコミュニケーションの必要性に迫られ、英語を必死に学んだこと、街で見かけたLGBTのイベントでは、個性を認め合いながら、自分の全てを躊躇することなく見せることの大切さに気づき、日本人ももう少し自己主張をしてもよいのではないかと考えるきっかけになったなどの報告がありました。カナダで学んだことを体現されたこの報告は聞く人の心に響き、またこれを読まれる方の心に響くことでしょう。そのほか、カナダ人やカナダ人以外の方もフレンドリーで、積極的に英語を話せるようになった。自然が豊かな土地で、週末には友人とバーベキューや屋台、遊園地に出かけアクティビティーを楽しみながら英語も学ぶことができたなどの体験談もありました。

大学院生の池田佳奈美さんからは、ジョージアン・カレッジの指導法についての質問がありました。ジョージアン・カレッジでは、実用英語や会話の授業ではコミュニケーションを通して学ぶ方法が中心のようです。

カナダの多文化・多文化社会は留学生にとって英語学習や積極的なコミュニケーション能力を育みやすい環境にあるといえます。ジョージアン・カレッジは世界各国から多くの留学生が訪れ、本学からは毎年4~5名の学生が留学先として学んでいます。櫻井さんによると、90%がカナダ人、10パーセントが留学生、1パーセントが日本人だそうです。日本人留学生が多い機関もありますが、その点からみても留学に適した環境と言えそうです。

国際文化学科3年生 高吉智子

*写真は英語トークショーの様子(登壇者は、左から櫻井さん、マクマレイ教授、細山田さん。発言者は池田さん)。