1年生が動物園でフィールドワーク

コアラについての講話後、コアラを観察(写真はすべてマクマレイ研究室提供)

 6月8日、国際文化学科1年4組は新入生ゼミナールの授業で平川動物公園へ行きました。

動物園内の自由探索をしたりコアラについての講話を聞いたりして多くのことを学び、有意義な時間を過ごすことができました。

 コアラについての講話では、飼育員の方がコアラの生態やコアラの現状など、コアラに関する様々なことについて詳しく教えて下さいました。中でも特に印象に残ったのは動物園にいるコアラの話です。コアラを飼育している動物園は日本で7園しかないという事実に驚きました。その理由はコアラを飼育するのが特別難しいからという訳ではなく、コアラのエサのユーカリの調達が難しいからだそうです。ユーカリは温暖で湿潤な地域で育てることができます。日本は温暖で湿潤な気候ですが、1年を通してユーカリを栽培できる地域となると限られてきます。また、台風の影響によって栽培していたユーカリが風に飛ばされてしまうしまうこともあります。その為、コアラを飼育している数少ない動物園はお互いに協力し合ってコアラの飼育をしているのだそうです。平川動物公園ではユーカリしか食べないコアラが毎日の食事に飽きないように、鹿児島市内や種子島などで10種類以上のユーカリを栽培していると聞きました。鹿児島国際大学も平川動物公園と深い関わりがあり、大学内にユーカリが植えられているということを知って非常に驚きました。

 現在コアラはオーストラリアの森林火災や狩りなどによって減少が著しく進行しています。そのコアラの別の生息場所としての動物園に住むコアラを守るために飼育員の方々やユーカリを栽培している方々が日々努力していて、その努力によって私たちがコアラを見ることができている、ということに感謝し、再び動物園を訪れた時にこのことを思い出したいです。

国際文化学科1年  溝口 愛理