愛知県立大学主催「国際HAIKUプロジェクト」に参加して

晴天に恵まれた当日の会場(マクマレイ研究室提供)

即位礼正殿の儀に伴い国民の祝日となった2019年10月22日(火)に、幸いにも秋晴れに恵まれ、とても良い俳句日和となりました。最近の俳句研究に関する2時間近くの講演とワークショップを開催しました。同日、高校生向けオープンキャンパスも実施されており、俳句のイベントに参加していた高校生たちが、驚くほど英語が堪能でした。久冨木原学長にもご出席いただき、大変光栄に思いました。文字文化財研究所の先生は俳句と環境についてのトピックに非常に興味を持っていらっしゃいました。井戸先生には、地球温暖化と俳句の関係についての研究論文をお渡しできました。カナダや鹿児島についてのお話、そして俳句と気候変動についての話に花が咲きました。俳句のワークショップでは、36名の参加者が6つのテーブルに分かれて座っていました。私の研究についても説明し、有益なワークショップを実施することができました。

高校生から、大学生、大学院生、一般の方々と、多様な方々の集う良いイベントになりました。お申し込みいただいた方々は、英語俳句をよくご存じの方もいらっしゃったとは思いますが、英語俳句に初めて触れる方など多様な方々にご参加いただくことができ本当に良かったと思っています。朝日カルチャーセンターで関わっている英語俳句コースの受講者も参加なさっていました。愛知県在住で朝日新聞の朝日俳句コラムに俳句を投稿している方々も今回のイベントに参加し、積極的に俳句を読んでいました。特に大学院生は私が俳句について述べたことをより深く理解していたように確信しています。そのワークショップの参加学生は俳句の研究にさらに興味を持っているようで、彼らに私の俳句と気候変動の論文をお渡しすることができて良かったです。

講習とワークショップの最後に大塚英二学部長からご挨拶いただき、大変光栄に思いました。井戸先生は「短い時間ではございましたが、たいへん良いひと時を過ごさせていただきました。ぜひ愛知県立大学にお越しください。」とおっしゃっていました。また、久冨木原学長からは学長の研究論文(『ブラジルにおけるハイカイ研究の現在―日本文化の受容・展開の一様相―』)を頂戴しました。私もこれまで以上に写真俳句に関する研究を進めていきたいと考えております。

国際文化学科教授 マクマレイ・デビッド(英語・国際俳句)