鹿児島の魅力をデータで可視化する――俳句×観光が示した新たな可能性

鹿児島市の鴨池公民館で開催された講演会(写真はすべてマクマレイ研究室提供)

国際文化学科マクマレイゼミの学生23名は、11月13日に鴨池公民館で開催された人権問題研修会にゲストスピーカーとして参加し、マクマレイ教授が「日本人と西洋人における写真俳句の捉え方の違い」について講演を行った。講演会では、参加者を対象にアンケート調査を実施し、鹿児島での印象に残った経験、日本文化への興味など多面的な内容を尋ねた。調査項目には、俳句を知ったきっかけや俳句の好みのテーマ、詩への関心の有無に加え、鹿児島観光に関する意見なども含まれている。これらのデータは、俳句を通じた国際文化交流の可能性や、鹿児島の観光受入れ体制の課題を把握する上で重要な資料となった。

調査結果を見ると、まず生活面では「鹿児島の生活で気に入っている点」で1〜3の好意的回答が52件と最も多く、自然や食文化などに良い印象を持つ人が多かった。一方、「不便に感じる点」では3の回答が31件で最多となり、交通や買い物環境に対する評価は分かれた。地域との関わりでは「行事や祭りへの参加」で4・5(不参加)が35件と過半数を占め、交流に消極的な傾向が見られた。文化面では「俳句を知っているか」で3〜5が51件と認知度は高いものの、「詠んだ経験」では1・2が21件と未経験者が多い。ただし「俳句の魅力」への関心や「日本文化を理解したい」という回答は多く、潜在的な文化興味は大きい。さらに「観光と俳句の組み合わせ」への関心では3〜5が49件と半数以上が肯定的で、文化体験型観光としての可能性が示唆された。

総合すると、鹿児島に対する好意的評価が見られる一方で、地域交流の弱さが課題として浮かび上がった。俳句という文化資源を活用することで、観光振興と国際交流を同時に促進できる可能性がある

国際文化を学ぶ私たちとして、今回の調査結果を踏まえ、言語・文化・交流をつなぐ新たな取り組みを提案し、鹿児島の魅力をより効果的に発信していきたい。

国際文化学部 3年 有水 海翔