First Year Students on the Move! ――スミス教授と学ぶ国際教養

5月23日4限、「英語オーラル・コミュニケーションスキルズ」の授業にて、アメリカ・ノースカロライナ大学からチャールズ・スミス教授をスペシャルゲストとしてお迎えしました。スミス教授は統計学の専門家でありながら日本文化にも造詣が深く、「Haiku & Statistics(俳句と統計)」というユニークな研究テーマを掲げ、国際的な学術交流を進めている研究者です。
この授業では、国際文化学科の1年生がマクマレイ教授の指導のもと、英語による実践的なコミュニケーション力を養っています。今回の特別授業では、「Green Wrap Project(グリーンラッププロジェクト)」チームと、国際文化研究科2年のシュウ・イーボーさんによる英語でのプレゼンテーションが行われました。
「Green Wrap Project」は環境問題に関心を持つ学生たちによって結成されたプロジェクトチームで、国際文化学科1年生の髙さん、松田さん、橋口さん、清水さん、そして3年生の有水を含む5名で構成されています。このプロジェクトは私が発起人として企画・立ち上げたもので、今年3月にゼミ担当のマクマレイ教授とともにカナダを訪問し、気候変動に関する現地調査と研究を行った経験がきっかけとなりました。その際に得た知見や現在進行中の気候変動の深刻な状況について、5月初旬に1年生の授業で英語によるプレゼンテーションを行いました。発表後には約4名の1年生が「学生生活の中でこうした取り組みに関わりたい」と自発的に参加を申し出てくれ、大きな励みとなりました。現在はその学生たちとともに、学内でのプラスチック削減を中心とした環境活動を積極的に推進しています。今回の授業では、その取り組みの一環として、1年生メンバーによる英語でのプレゼンテーションも行われました。環境問題に関する意識調査やマイボトル使用状況を統計的に分析した内容をもとに議論が展開され、スミス教授からは統計学的な視点によるフィードバックや質問が寄せられ、学生たちにとって貴重な学びの時間となりました。
授業後半では、スミス教授の研究テーマにも関連する「俳句と統計」にちなみ、シュウ・イーボーさんが「正岡子規による俳句の改革」について英語で発表しました。高度な語彙や専門的な表現を含む内容でしたが、受講生たちは真剣に耳を傾け、教室は英語と文化への関心で満たされました。
今回のような国際的な交流を通じて、学生たちは語学力だけでなく国際感覚や社会的視点、主体性と責任感を育む貴重な機会を得ました。特に1年生にとっては、今後の大学生活をより充実させる良いきっかけになったはずです。私自身も同じ学生として、こうした活動に関わる中で後輩たちに刺激を与えられる場をつくりたいという思いで取り組んできました。今後も学生同士がつながり、共に学び合える機会を増やしていきたいと思います。
国際文化学科3年 有水 海翔
