模擬授業×国際交流――Learning by Teaching with a Global Touch!

5月23日の3限目「英語科教育法Ⅲ」の授業では、アメリカ・ノースカロライナ大学で統計学を研究されているチャールズ・スミス教授をスペシャルゲストとしてお迎えしました。
この授業では、英語教員免許の取得を目指す学生たちが、授業のロールプレイを通じて教育実践の仕組みを日頃から学んでいます。今回の授業では、国際文化学科3年の神崎桃花さんと有村春菜さんの2名が模擬授業を行いました。
神崎さんは「発音(Pronunciation)」をテーマに模擬授業を実施しました。授業では、英語圏で広く使用されている発音学習法「フォニックス(Phonics)」を取り入れました。受講者は、YouTubeを活用したICT教材と神崎さん自身のお手本をもとに、発音練習を繰り返しました。その後、ペアになって行う発音ゲームや、スミス教授による発音の実践練習なども取り入れられ、非常にアクティブで参加型の授業となりました。
教員役(New Teacher)として授業を行った神崎さんは、「今回のスミス教授を迎えた模擬授業では、英語俳句について新たな知識を得ることができました。これまで私は、日本語の俳句と同様に、英語俳句も「5・7・5」の単語数で構成すればよいと思い込んでいました。しかし、スミス教授が「英語俳句は音(syllables)で数えるんだよ」と、実際に足でリズムを取りながら丁寧に教えてくださったことで、正しい理解に至ることができました。そのおかげで、英語俳句への興味がさらに深まり、もう一度挑戦してみたいという意欲も湧いてきました。授業の最後にスミス教授が「よい学びになってよかったね」と声をかけてくださったのも、とても嬉しく、大きな励みとなりました。」と述べていました。
続いて、有村さんは「リスニング(Listening)」をテーマに模擬授業を行いました。YouTubeを活用したICT教材を使い、聞き取った英語のフレーズを日本語に訳す練習を行いました。学生だけでなく、スミス教授も実際に授業に参加され、和やかで打ち解けた雰囲気の中、英語教育に適した授業風景が展開されました。
教員免許取得を目指す学生たちにとって、こうしたロールプレイ形式の模擬授業は、教育方法を実践的に学ぶ大変有意義な機会となりました。また、今回のスミス教授の訪問のように、今後もこのような国際的な交流を通じて、より実践的かつ多角的な英語教育の展開が期待されます。
国際文化学科3年 池田 悠人