英語で俳句を文学として教える——特別オンラインミーティング (1)

5月16日、2限のビジネス英語の授業において、台湾の国立高雄師範大学との特別なオンラインミーティングを実施しました。今回のテーマは「Teaching English Language Haiku as Literature(英語で俳句を文学として教える)」で、ビジネス英語履修生30名に加え、国立高雄師範大学からはLee学部長、Ohlander教授、Mr. Sullivan、Ms. Natashaの4名のゲストをお迎えし、鹿児島と高雄(台湾)をオンラインでつなぎ約2時間にわたる充実した交流を行いました。
ミーティングは、参加学生とゲストによる自己紹介から始まりました。受講生の中には、台湾でのインターンシップに関心を持つ学生もおり、「インターンに必要な語学力」や「現地の学生との交流の機会」について、積極的な質問や意見が交わされました。
続いて、国際文化研究科2年のシュウ・イーボーさんによるプレゼンテーションが行われ、彼の研究テーマである「正岡子規による俳句の改革」について発表がありました。その後、俳句の基本的な概念を確認しながら、本格的なディスカッションへと移りました。
ディスカッションでは15の英語俳句が提示され、それらの中から文学教材として適しているものはどれかについて意見交換が行われました。教える立場の教授陣と、学ぶ立場の学生とでは異なる視点が見られ、活発な議論が展開されました。
例えば筆者は、「英語を学ぶ学生として、俳句に含まれる文法やイディオムを通じて、語学としての英語だけでなく、英語を文学的・文化的に学ぶことができると感じました。また、限られた語数で表現する俳句は、英語の表現力や語彙の選択力を高める良いトレーニングにもなる」と述べました。
一方で、マクマレイ教授は「俳句は非常に汎用性の高い表現形式であり、ビジネス(ブランディング)、統計(イメージ)、文化、文学(写生)、さらには発音、スピーキング、リスニングといった英語技能の指導にも役立つだろう」との視点を示されました。
このように、多様な観点から学び、意見を交わすことができた今回のミーティングは、非常に貴重な体験となりました。受講生にとっても、英語による実践的な交流を通じて、ビジネス英語をはじめとした英語学習へのモチベーションを高める良い機会となったと思います。
国際文化学科3年 有水 海翔
