ビジネス英語をディベートで学ぶ——国際マーケティングを授業で体験

4月25日の「ビジネス英語」の授業では、国際貿易における適切な貿易相手国の選定を目的として、45名の学生が5つのチーム(韓国、大連、シンガポール、台湾、鹿児島)に分かれ、それぞれの国を担当し、その国の特徴や貿易における利点や課題などについて分析を行いました。その後、大連チームは、大連の観光資源や食文化などに触れたプレゼンとディベートを行い、互いの文化を知り理解を深めました。
台湾チームは、TSMC台北の半導体会社の日本向上についての現状の共有や、文化的背景、などを紹介しました。これにより、どの国が今後のビジネスパートナーとして最も適しているかを判断するためのSWOT(強み、弱み、機会、脅威)の視点から意見を出しました。各チーム選んだ国についての魅力や、貿易相手国として選定すべき理由を説得力のある資料や根拠を用いて発表しており、非常に実践的な学びの機会となりました。
さらにこの日は、企業活動におけるマーケティング戦略の基本である「マーケティングの4P」についても学習を行いました。例えば、台湾での屋台での食事は日本より安価です。そのため、日本商品を輸出する際は価格の調整が必要である。このように、マーケティング成功には「4P」と呼ばれる、Product(製品)、Price(価格)、Place(場所)、Promotion(宣伝)の4つの要素で構成されており、企業が市場で成功を収めるために、これらの要素を適切に組み合わせて戦略を立てることが重要であるとされています。このマーケティングの4Pについてもグループディスカッションを行い、具体的にどのような施策が効果的であるかについて意見を出し合いました。例えば、製品(Product)の面では、ニーズに合わせた商品開発の重要性についてなどマーケティング活動について多くの議論がなされました。ディベートを通して、貿易相手国を変更する学生も現れディベートの意義を見つけることができました。台湾チーム12、シンガポール10、大連8、韓国6、鹿児島9の結果となりました。それぞれ、近い数字になりましたが、各チームがそれぞれの意見を持ち意味のあるディベートになりました。
これらの活動を通じて、単に知識を学ぶだけでなく、実際のビジネスに応用するための視点や思考力を深めることができ、対話を通じて、貿易相手国の選定というテーマと、マーケティングの4Pという企業戦略の基礎を関連付けて学ぶことで、より現実的にそして実践的な理解を得ることができた点が、今回の授業の大きな成果です。
国際文化学科3年 平峯 優太郎
