海外文化を学びに出航——Case of the Three Ships

教室を飛び出して活動(写真はすべてマクマレイ研究室提供)

春休み期間中、鹿児島には海外の豪華客船が多数寄港し、多くの外国人観光客が訪れました。市内の観光地では、英語をはじめとするさまざまな外国語が飛び交い、国際的な雰囲気に包まれていました。

国際文化学科で開講されているマクマレイ教授による「ビジネス英語」の授業では、アクティブラーニングを通じて実践的なビジネス英語を学びます。最初のケーススタディとして取り上げられたのが「Case of the Three Ships」です。この課題では、3つの国(韓国・大連・台湾)を比較し、船による貿易を行う際にどの国が最も適しているかを各チームで議論しました。

4月11日に行われた第1回の授業では、まずマクマレイ教授が自身の研究である「英語俳句」について紹介し、その魅力や特徴について説明がありました。その後、学生たちはグループに分かれ、大学から見える桜島や庭園に咲く花を題材に写真を撮影し、それらをもとに英語俳句づくりに挑戦しました。季語を英語俳句に取り入れる難しさや、風景や自然を詩に表現する楽しさを実感することができました。

さらに教室では、映画を通じて「Carpe diem(カルペ・ディエム)」の精神について学びました。「Carpe diem」はラテン語のことわざで、日本語では「今この瞬間を楽しむ」、英語では「Seize the day」と訳されます。映画やマクマレイ教授の話を通じて、過去や未来にとらわれすぎず、今この時を大切に生きることの大切さを学びました。

4月18日に実施された第2回目の授業には、42名の学生が参加しました。学生たちは「韓国」「大連」「台湾」の3つのチームに分かれ、船による貿易を行う際の各国のメリット・デメリットについて意見を交わしました。

私は台湾チームに参加し、親日的な国であること、美味しい食文化、日本の統治時代の影響で日本語を話せる人が多いことなど、さまざまな視点から意見を出し合いました。同じ学科の3年生である有水海翔さんは、春休みに台湾でインターンシップを経験しており、その実体験が議論をより深める助けとなりました。また、テーチングアシスタントであり国際文化学科1年のHUANG SI YUANさんは大連出身で、インタビューを通じて現地の情報を詳しく共有してくれました。

国際文化学科3年の清川直哉さんは、「以前から外国に興味がありましたが、コロナ禍でなかなかチャンスがなかった。今回、大学の台湾インターンシップにぜひ挑戦したい。英語力向上に向けて全力を尽くしたい」と意欲を語っていました。

この講義を通じて、英語によるコミュニケーションの重要性や英語俳句づくりの面白さを改めて感じることができました。今後も、参加者全員でより充実した活動を築いていきたいと思います。

国際文化学科3年 平峯 優太郎