国際文化研究科院生の活動――國立高雄師範大學と季語探求しながらで東シナ海を渡る

10月18日秋晴れに恵まれ、普段よりも高く上がる桜島の噴煙をマクマレイゼミの院生3名は國立高雄師範大學Stephen Ohlander氏, Kyle Sullivan氏, ubest nknu氏が主催した仮想教室プラットフォームの一つであるGoogle Meetのセッションに参加ました。
「キーワード」「季語」「季節性」について英語で議論し、言語間の季語認識の違いを日本と台湾、そして北米の間の事例を用いながら英語俳句の世界において国際化する俳句に見え隠れする季語の伝統性の衰耗と文化間における常識の衝突について双方ともに熱い弁論を展開しました。本国間交流セッションは高雄と鹿児島を繋げることを目的に第二回目として開催されたものになります。
英語俳句は自由に表現できる伝達ツールとして活用できる反面、認識衝突を招きやすい要因として「どこに私たちの季語のベースを置くか」「どこまで文化間の季語における一般常識を理解するか」による要因が今後大きな展開を迎えることになると考えています。討論化される英語俳句と季語、そこには日々変化する情勢が盛り込まれているため日々発見が絶えません。例えば10月の後半に差し掛かるのにもかかわらず、視覚できる秋の季語「紅葉」「秋風」よりも今日体感できる季語は「暑い」「半袖」がここ鹿児島では目立ちます。我々国内の認識では気候における変化の要因なのか、それとも鹿児島では通常なのか話し合いが行われますが、高雄ではごく普通のことなので中々季語の季節性の変化を理解してもらうのは難しいものであると感じました。
国際文化研究生はこれからもツール化する英語俳句の世界を意識し、今後も英語俳句と本来の研究テーマを試行錯誤しながら更なる国際的視野の拡大に挑んでいきます。
国際文化研究科博士前期課程1年 原 有輝
