映画監督の古新舜さんが特別講義

12月24日、来月公開予定の映画「あまのがわ」を監督した古新舜(こにい・しゅん)さんが来学。約70名の国際文化学科の学生たちを前に、映画製作にかける思いや新作を通して伝えたいこと、これから社会に出る若者たちへのメッセージを語る特別講義を行ないました。

「あまのがわ」は、母との確執から心を閉ざした主人公の少女(福地桃子)が、不思議なロボットとともに旅をすることで心の再生を果たす物語で、体が不自由な人たちの社会参加をサポートする、実在の分身ロボットOriHimeが物語の重要な「登場人物」になっていることでも注目されています。

犬猫の殺処分の問題を取り上げて高い評価を受けた長編映画第一作「ノー・ヴォイス」(市瀬秀和主演)に続く古新監督の最新作は、東京国際映画祭で特別招待作品として上映されるなど、大きな話題となり、公開が待ち望まれています。

古新監督は、「心を無くした彼女は、身体を無くした彼と、旅に出る」という「あまのがわ」のプレミス(映画のストーリーを一文で表わした要約)に込めた思いを、自分の生い立ちや映画の世界に足を踏み入れたきっかけ、4歳で交通事故に遭い28歳で亡くなるまで寝たきり生活を送りながら、OriHimeの開発プロジェクトに携わった番田雄太さんのことばとともに、わかりやすく紹介。一般向けには未公開のパイロット版映像も特別上映され、学生たちにとっては何よりのクリスマス・プレゼントになりました。

「あまのがわ」は、2019年1月25日、天文館シネマパラダイス、TOHOシネマズ与次郎で公開予定。