鹿児島英語英文学会で2名の院生が発表

12月15日、鹿児島大学で鹿児島英語英文学会25周年記念式典が開催されました。本学大学院生の池田佳奈美さんと平田ひかるさん(いずれも国際文化研究科修士課程1年生)を含む4名の発表者が約50名の聴衆の前で研究成果を披露しました。

池田さんの発表テーマは「Is 3-way discussion more efficient than debate for teaching English in Japan?」。「英語プレゼンテーション・スキルズ」でTAを務めアクティブ・ラーニングを研究し、様々な効果が期待されるディベートへ着目。今回はディベートのもたらす欠点や国際化に伴う人材育成を踏まえ、今日学生が求められる技能を身につけることができる授業の形態として3チームディスカッションを提案しました。

平田さんの発表「A Piece of Steakの結末―キングの涙の理由」は、ジャック・ロンドンの代表作の一つを通し、作品の結末であるキングの涙の理由について迫ったもの。結末を涙で迎えたことは、作品の幅を広げるための新しい挑戦であると主張しました。

発表の司会は国際文化学部のマクマレイ教授(鹿児島英語英文学会副会長)と研究科長の森教授(同学会前会長)がそれぞれ担当。発表者二名の大学院での業績や研究についても言及があり、発表後は大学院の教授や学生を交えて質問や討論がありました。池田さんと平田さんは、全国語学教育学会が刊行している教育雑誌「The Language Teacher」などにも英語で寄稿。これら寄稿した雑誌はマクマレイ教授が編集委員を務めており、国内外で約3,000名の会員によって読まれています。

また学会では、10月の「第一回ESS英語スピーチ大会」学生賞式典も行われ、優勝者である本学国際文化学科2年の戸川聖也さんと準優勝の放送大学生の新森瑞枝さんへ表彰状が手渡されました。

*写真は、学会終了後の懇親会の様子。