日置市扇尾地区公民館で公開講座を開催しました

12月16日、日置市吉利の扇尾地区公民館で同公民館と国際文化学科英米言語文化研究室の共催で公開講座が開催されました。同研究室の小林潤司教授(イギリス文学)が研究室所属の学生たちと取り組んでいる扇尾地区におけるフィールドワーク活動の一環で、研究室の学生2名(2年生の増元智幸さんと3年生の樺木野実里さん)も同行し受付業務などをサポート。同地区の住民のみなさまを中心に約30名が熱心に聴講しました。

講座のテーマは、この時期にふさわしく、19世紀英国を代表する作家チャールズ・ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』。クリスマスがキリスト教が伝来する以前のヨーロッパの太陽神信仰(冬至のお祭り)に由来することや、イギリスにおけるクリスマスの祝い方の変遷、文体や表現の特徴、当時のイギリスの社会情勢、ディケンズの他の作品との比較など、さまざまな観点から小説の魅力をわかりやすく解説しました。講義の最中に、教授に同行した長男の麟太郎くん(5)が登壇し、聴講するみなさんに愛嬌をふりまく一幕も(写真)。

質疑応答では、作品のことはもちろん、小林教授が専門とするシェイクスピアについてや、KTSプライムニュースで出演しているおススメ映画コーナーのことなど、さまざまな質問が飛び出しました。

小林教授の話「この種の講座が開催されることが比較的少ない扇尾のような地域でこそ大学が果たせる役割があると感じました。今後もこのような機会を作り、地域住民のみなさんの交流の場へと育てていきたい」。