英語俳句をさらに広めて

第一回公開講座「初めての英語俳句 作り方の第一歩から始めよう やさしい英語俳句講座」の英語俳句の指導が,中種子中学校の生徒たちの英語俳句への興味をとても高めたようです。「7月1日から10月29日までにマクマレイゼミ生と楽しい英語俳句教室を実施でき,とても感謝しております」と国際文化学科3年の田原さんが話していました。
今学期、中種子町立中種子中学校で廊下にたくさんの英語俳句が飾られておりました。季語「秋」の俳句は複数あります。日本語の俳句でも使われている「掛詞」が英語の俳句でも使えるということです。例えば、「秋に葉が落ちる」という文では、「秋」の”fall”と「落ちる」の”fall”が掛かっています。“falling leaves”は秋の季語です。「落ち葉」の” fallen leaves”は 冬の季語です。 最初から掛詞などのテクニックを使っていくのは難しいことだと思いますが、俳句を作っていくうちにできるようになればと思います。
中種子町立中種子中学校、2年の地徳愛菜さんの俳句を紹介したいと思います。最初,「落ち葉」をfalling leavesとしていたのですが,英語教師である池田千尋先生から「falling leavesは,木を離れひらひら降下中の葉っぱを表す。 地面に落下した後の葉っぱはfallen leavesとする」とのアドバイスを受け作成しました。
fallen maple leaves
make a crispy crunchy sound
when I step on them
中種子町教育委員会より「11月行われた文化祭で,保護者に披露した」とのことです。その様子の写真を送付します。 中でも印象に残ったのが、同校の3年生の本藏碧海さんの俳句です。
reading in my room
cool breeze brings aroma of
the sweet olive tree
ALTのケイトリン・スパレーグ先生は「英語俳句は日本語と同じように5・7・5で作ります。しかし、英語は文字数ではなく、単語ごとの音節を元に数えて5・7・5を作ります」と生徒たちに指導しました。最後に、中種子中学校内で廊下の発表で、同校3年生の山浦凛さんの俳句を紹介したいと思います。
Enjoy with black cat
At moon-viewing festival
Relax in window side
黒猫と
窓辺でゆったり
お月見を
今年の夏に私(マクマレイ)は種子島で英語俳句の主張講座を行いました。とても素敵なところで、夏にも関わらず、素敵な秋の季語を使って英語俳句が詠めていました。種子島はとても素敵なところです。素晴らしい時間を過ごせました。中学生は英語俳句を作ることでさまざまな力を養えます。例えば、創造力です。創造力は表面的なことではなく、その物語の奥にある自分だけのストーリーを創造し、新たなアイデアを閃かせることができます。また、ぜひ来年も種子島を訪れたいと思っています。
国際文化学科教授 マクマレイ デビッド(国際俳句・英語教育)


