カナダ留学について学ぶ II

Zoomで行なわれたカナダ留学オンラインセミナー(マクマレイ研究室提供)

マクマレイゼミでは10月6日(水)に引き続き、10月20日(水)にもZoomを使用してカナダ大使館主催のカナダ留学オンラインセミナーに参加しました。今回対象は中学・高校生向けではありましたが、カナダの学校だけでなく世界比較した時のカナダの情勢も知ることができるということで、ゼミ生とゼミ見学に来た1年生数名と共に参加しました。

冒頭、大使の方から英語・フランス語の2ヶ国語に少し日本語を交えた挨拶がありました。次にカナダの基本的知識や地理的な面の説明があり、日本の面積の約27倍という想像もできない大きさで、カナダ国内だけで6種類の時間帯があることに驚きました。そしてカナダの生活情報の説明もありました。カナダは移民の国であるため、多様性を認めている多民族多文化社会なのであることを学びました。また、英語・フランス語の2カ国語がカナダの公用語であるため、国歌だけでなくスーパーの商品にまで2ヶ国語表記になっていました。また、私たちが特に興味を持ったのが、カナダの教育情勢です。国全体の機関には日本の文部科学省のような機関はなく、各州や準州にそれぞれ置かれているようです。しかし、これで教育格差が出ていないことがカナダの良いところです。カナダ教育閣僚協議会という機関が存在し、カナダの全州や全準州の教育機関が集まり会議のようなものが行われます。そのために、カナダ全体で教育格差が生まれることなく、さらに質の高い教育が提供されているそうです。

また、私たちからは3つ質問をしました。「多様性に1番寛容な都市はどこですか?」との質問に「全体的にどこも寛容ではあり、特にトロントは人口の50%が移民一世で成り立っています。また、各都市の特徴によって移民の方々にも特色があります」とのことでした。「何カ国ぐらいから留学生が来ますか?」との質問には「2019年時点で、60万人以上の留学生が200を超える国や地域からカナダに留学しました。」とお答えくださりました。そして「カナダの教育で特に力を入れていることはなんでしょうか?」の質問に「高校からは特に選択科目が多く、個々の希望にあった柔軟なプログラムが提供可能であり、地域に根ざした教育も力を入れています」との回答をいただきました。

今回対象は中学・高校生ではありましたが、カナダの魅力についてしっかりと学べたように感じます。また、参加した1年生からは「自分が思っていたよりも知らなかったことが多くて、知識の幅が広がった」と(茶屋道南帆さん)。「色々なものに英語とフランス語が使われていると聞いて新しい発見があった」と(前田つぐみさん)。その他にも1年生からは「興味深い」や「行ってみたい」といったいった声が多数寄せられました。『GO Canada』プロジェクトに所属する私たちですが、来年の夏カナダに行けるよう、これから準備をしっかりと進めていきたいと思います。

国際文化学科2年 德田 太輝