日置市扇尾地区で公開講座を開催

アニメーションについて研究発表する井上さん(小林潤司研究室提供)

英米言語文化研究室が日置市日吉町の扇尾地区公民館で3月28日に公開講座を開催しました。本学と日置市の包括連携協定に基づく交流事業の一環で今回が3回目。入場時の検温や座席の間隔を空けるなどのコロナ対策を講じて実施されました。

講座の第1部では、研究室に所属する3年性の井上吉祥さんが「アニメーションの楽しみ-『鬼滅の刃』を中心に」をテーマに研究発表。コロナ下で一大ブームを巻き起こしたアニメーション作品「鬼滅の刃」の人気の秘密を、主題、プロット、技法、社会情勢の観点から分析。「鬼滅」後の注目作品の紹介も併せて行いました。

第2部では、国際文化学科の小林潤司教授が「シェイクスピア-疫病の時代を生きた劇作家」と題して講演。イギリスの劇作家・詩人のシェイクスピアが人生の節目節目でペストの流行を経験したことや、その作品に疫病流行の時代の不安やトラウマの痕跡が読み取れることなどについて、わかりやすく解説しました。

当日は朝から雨が降るあいにくの天気でしたが、会場となった地区公民館には約20名の地域住民のみなさんが集まり、熱心に耳を傾けてくださいました。小林教授は「前回も来てくださった方が、知り合いを誘って参加してくださるなど、継続して実施することの意義を再確認している」と手応えを感じている様子。「都市部に比べてこの種のイベントが珍しい地域だからこそ、どこに出しても恥ずかしくない内容の話をしたい」と語りました。