秋田国際俳句コンテストで鹿児島国際大学生7名が入選

入選者の国際文化学科1年生福重友理さん(マクマレイ研究室提供)。

第9回秋田国際俳句コンテストの結果がまとまりました。5大陸、約50か国の小・中学生、高校生や大学生、そして一般の方々から607句の応募がありました。2020 (令和2)年12月17日にコンテストの結果発表が行われ、日本語部門において、国際文化学科1年生が入選しました。お題 は「時間、時間性」でした。

国際文化学科1年生の川原梨沙さん、

秋の道 落ち葉で着飾る ランウェイよ

秋の道は、落ち葉によって黄色や赤といった鮮やかなカーペットが敷かれたようで、ランウェイと例えることで華やかさも感じられます。

今年度の同コンテスト英語部門には436句が寄せられ、学生 は11か国(ガーナ、インド、日本、ネパール、ニュージーランド、ナイジェリア、フィリピン、ポーランド、ルーマニア、ロシア、米国)から195句の応募がありました児童学科生と国際文化学科生の計6名の俳句が入選し、特選賞1には児童学科1年生黒木美保さんの俳句が選ばれました。 

Autumn cuckoo

stay warm with me here

as long as you can

心温まる歌「ほととぎすの秋夜懐友」は、寒い冬の始まりの到来を告げる鳥についてです。

特選賞2には児童学科1年生の堀口峻輔さんの俳句が選ばれました。

gradually fading

a memory from summer

with cicadas

蝉音を録り、作曲した、曲に当てはめると程良く調和したのでこの俳句を作りました。

また、4名は入選作品順不同です。

国際文化学科3年生下野陽生さん、 

My summer vacation

I cannot go out

without a mask

コロナウイルスの拡大により、この時期の俳句はコロナの拡大で悩みを抱えた生徒により作られた俳句が多いです。

国際文化学科1年生の原有輝さん、

On the winter sky,

spread across the sky

the ocean of constellations

上記の素晴らしい俳句は、松尾芭蕉が日本の海を見つめながら書いていた俳句を思い出させました「荒海や佐渡によこたふ天河」。

国際文化学科1年生の大谷桜子さん、

No matter how sad the day

tears will reflect

tomorrow’s brilliance

上記の俳句は涙の耐性によって選ばれました。

国際文化学科1年生の福重友理さん、

Black cat looks as the clock strikes 4:00. I’m afraid of the dark.

この独創的な俳句は、1つの文章で迷信と恐怖の感情によって構成されたようです。 福重友理さんは「とてもいい経験になりました。最後の一文は、イギリス出身のシンガーソングライター、デズリーのヒット曲である「Life」という曲から使わせていただき来ました。また機会があれば、応募したいと思います」と感想を述べていました。

秋田国際俳句ネットワーク主催及び秋田県、国際教養大学、秋田市、俳句ユネスコ登録推進協議会後援です。同コンテストは、寄せられた句の優秀作品をインターネット上で共有し、異文化を持つ人々の間で相互理解を深めながら、世界平和の実現のための一助を目的として開催されています。鹿児島の生徒にとって国際俳句や秋田県の俳句に興味がある人々と繋がる事が出来たのは良い機会だったと思います。

国際文化学科教授 マクマレイ デビッド