現場で学ぶ地域の歴史――日置市扇尾・吉利地区の史跡を調査

清浄寺に立つ小松帯刀像の前で(扇尾地区公民館提供)

日置市との包括連携協定に基づくフィールドワーク(現地調査)の一環として、5月19日に英米言語文化研究室(小林潤司教授)の学生たちが、同市の扇尾地区および吉利地区の史跡の視察を行ないました。

昨年12月に行われた1回目でも訪ねた深固院跡、園林時跡に加えて、今回は、かつて弾圧された一向宗(浄土真宗)門徒たちの信仰の場であった隠れ念仏洞、小松帯刀ゆかりの小松家お仮屋跡(吉利地区公民館)、清浄寺(小松家の現在の菩提寺)などを、吉利地区公民館の下野衞館長の案内で視察。この日のために地元のみなさんが事前に雨の中を草刈りなどをしてくださったと伺い、教員も学生も感激しました。

視察のあと、扇尾地区公民館に移動し、地域の自治会関係者、行政の担当者も同席し、意見交換会を開催。クイズ形式で扇尾地区の歴史と現状を学ぶ「扇尾地区アンバサダー」検定などでさらに理解を深めることができました。現地のみなさんからは「今後の交流活動の中で地域の魅力を発見し、若者の視点からSNSなどを通して発信してもらえたら」など、期待の言葉が述べられました。