仕事と家庭生活の両方を充実させるために――ライフデザインセミナーを開催

12月18日、「新入生ゼミナールII」の特別授業として、ライフデザインセミナー(鹿児島市と国際文化学科の共催)を開催し、約90名の国際文化学科1年生が聴講しました。現在6歳と4歳の姉妹の子育て真っ最中の折田和貴さん(株式会社オンリーワン)と野﨑敦子さん(グローバルアイディアル株式会社)のご夫妻、現在育児休業を取得し3歳と2カ月の姉弟の子育てに取り組んでいる波賀知佳さん(南日本リビング新聞社)、国際文化学科2年生の加治木芳佳さんが登壇し、国際文化学科の小林潤司教授(イギリス文学)の司会で、仕事と子育てを両立していく上での楽しみや苦労、工夫していることなどについて語り合いました。

結婚や出産によって、独身時代の自由が失われるという不安に対して、野﨑さんは「子連れだからこそ参加できるイベントや、子供がいなければ出会うことがなかったであろう人と知り合えることも多い」と、新しい環境の中で経験の幅を広げていくことができるメリットを指摘。波賀さんは「育児休業は、資格取得やスキルアップの勉強に取り組むチャンスでもある」と育児とキャリア形成が決して相反するものではないことを強調しました。折田さんは「最近は働きながら子育てをする親たちのための支援やサービスが充実してきている。正しい情報を得て、賢く利用してほしい」とアドバイスしました。

加治木さんは「子供ができたら仕事をやめて専業主婦になるという考えの人もいるが、今日のお話を聞いて、将来は仕事と家庭生活の両方を充実させていきたいと思った」と感想を述べました。

また、鹿児島市母子保健課長の原田隆さんからは、待機児童問題解消のための施策など、行政の子育て支援の取り組みについても説明があり、子育てをめぐる環境の現状と課題について理解を深めることができました。

*写真はセミナーの様子(左から、小林教授、加治木さん、折田さん、野﨑奏心(かなみ)ちゃん、野﨑さん、波賀壱之助くん、波賀さん)。