海外ボランティアインターンシップに参加して

学校に通えない子供が授業を見ている様子(写真はすべてマクマレイ研究室提供)

私は国際文化学科の原田真悠さんと一緒に夏休みの間、9月5日から13日までの9日間、カンボジアで小学校の先生として授業をするボランティアインターンシップに参加しました。この経験は「英語科教育法Ⅳ」の授業に大いに役立ちました。私が所属しているマクマレイゼミにカンボジアでの経験を伝えると、皆さんはとても興味を示してくれました。

このインターンに参加したいと思ったきっかけは私が小学校の頃に、鹿児島環境未来館に訪れた際にカンボジアの子供達が学校に行けなかったり十分に生活ができていなかったりする現状を知り、それがとても衝撃的だったからです。その頃からずっと国際支援に興味があり、カンボジアに行って実際に目で見て、子供達と関わってみたいと思いました。今年の5月に海外ボランティアサイトでカンボジアの小学校の教師をするボランティアを見つけ、参加することに決めました。

実際にカンボジアに行ってみると、おしゃれで綺麗なカフェやレストランはありますが、整備されていない道路や野犬や野牛が普通に歩道を歩いていて、そこにかなりのギャップを感じました。経済成長が著しいと聞いていましたが、実際に見た感じは貧富の差が大きく、現地の方も政府の対策が行き届いておらず、かなり生きづらいと語っていました。

私たちは、朝と昼の部がある町の学校と、17時から生徒が集まる村の学校に行きました。皆さんは私たちのことを温かく笑顔で歓迎してくれてとても嬉しかったです。子ども達はとても学習意欲が高く、私たちの準備した日本語や英語、体育の授業に楽しそうに取り組んでくれました。しかし、学校が無い時間はほとんどの子どもたちは仕事に行っていました。私が授業をしている時に教室の窓の外から授業を眺めている子どもがいました。その子は親が学校に行くことを禁止しており、親の目を盗んで学校に来ていました。ですが、制服も教科書もないため、授業をただ羨ましく見ているだけでした。私はその事実がとても衝撃的で、自分ではどうにもできないことをとてももどかしく思いました。このような現状を多くの人に伝えたいと思いました。

この経験を生かして、私は以前よりさらに、教育の面でこのような子供たちを支えられるような仕事に就きたいと考えるようになりました。

国際文化学科3年 永榮 日南希

算数の問題の答えを黒板に書いている男の子たち