手話サークル「ユートピア」始動!

手話を練習するメンバー(写真はすべて手話サークル「ユートピア」提供)

本学で休部状態にあった手話サークルが始動しました。きっかけはろう者である島倉杏奈さん(国際文化学科1年・横浜市立ろう特別支援学校卒業)が入学したことです。同級生たちとどうしても手話を使って話したいと考えた島倉さんは、休部中だった手話サークルの復活を周囲の友人に呼び掛けました。賛同した学生10名(国際文化学科3名、社会福祉学科3名、経営学科3名、児童学科1名)とともに、手話サークル「ユートピア」は活動をスタートさせました。「ユートピア(Utopia)」というサークル名には、「手話を当たり前のように使い、たくさん手話の魅力を広めていきたい」というメンバーの思いが込められています。

手話を初めて学ぶ学生がほとんどですので、現在の活動内容は島倉さんの教授のもとで50音の指文字を覚えながら、簡単な挨拶の手話表現、手話を使ったゲームや会話(雑談)を行なっています。それと並行しながら手話文化、ろう文化に関しても勉強中で、ゆくゆくは手話に関する検定(全国手話検定試験&手話技能検定)の合格を目指しています。

サークルメンバーである神野紗南さん(国際文化学科1年・川辺高校卒業)、福壽彩乃さん(国際文化学科1年・加世田高校卒業)、修行ひかるさん(経営学科1年・武岡台高校卒業)そして私(登姫南・樟南高校卒業)は、手話やろう文化に触れたことで次のようなことを考えるようになり、これまでと違った景色が見えてきました。

「最初はろう者とコミュニケーションがとれるか不安でしたが、手話は感情表現が豊かなので、もっと手話で話したいという気持ちが増しています」
「手話の上達のために、(筆談ではなく)指文字の手話で伝わるまで話すように心がけています。そうすることで、ろう者の気持ちがわかるようになりました」
「ふつうに生活している中で街中などでのろう者の苦労が分かるようになりました」
「手話の新聞記事や特集が気になるようになりました。他人事だったことが、自分の事のように身近に感じられることが多くなりました」
「自分が手話サークルに入ったことによって、親や親せき、家族が興味を持ってくれるようになりました。周囲の人を巻き込んで手話の話ができるようになりました」
「自分が練習しているのを見て、家族や友人も一緒に手話を学ぼうとしてくれるようになりました」

ユートピアは、毎週火曜日・水曜日17:00~19:30にサークル棟2階の部室で活動しています。九州内外のほかの地域や他大学の手話サークルとの交流を増やしてゆく予定で、部員は随時募集中。手話を学ぶことで見聞や交友関係も広がるので、いろいろな友人を作りたいという方はどんどん入部してください。

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国際文化学科1年 登 姫南