西日本国語国文学会をふりかえって

熊本城にて(武藤那賀子研究室提供)

4年前の2019年秋、国際文化学部国際文化学科の武藤那賀子ゼミ・松尾弘徳ゼミの有志が熊本県立大学で行われた西日本国語国文学会熊本大会に参加しました。 この大会では、「震災と国文学・国語学」をテーマにしたシンポジウムや、九州の大学の研究者、大学院生による研究発表が行われ、 本学学生も、実際の学会を体験するために参加しました。

「震災と国文学・国語学」のシンポジウムでは、2016年の熊本地震をテーマにした発表などが行われました。 今でも私の印象に残っているのは、熊本大学の茂木俊伸准教授の発表で、災害発生時の方言理解のついての内容でした。 茂木教授は災害発生時に、被災者や地元の医師の方言を理解して、正しい処置を施すために、標準語と方言の対応表を作っておくことが大切だと、実際に使用した対応表を見せながら発表されました。

研究発表では、武藤准教授(国際文化学科)が「玉里文庫本『古筆源氏物語』の伝来 ―近衛家から島津家へ」というタイトルで、本学学生の周世超さんが「『さすがの』の意味・用法について」というタイトルで、発表者として参加しました。 それぞれの発表の後の質疑応答では、発表内容について活発な議論が行われました。

当日は、古典文学や日本語の意味・用法など、さまざまな分野の発表が行われましたが、それぞれがとても興味深い発表でした。 また、実際に学会に参加することで、学会の流れやルール、論文・発表資料の作り方などを学ぶことができたため、その後の大学生活に活かすことができました。

国際文化学科4年 末永 颯汰