地域の歴史を現地で学ぶ――日置市扇尾・吉利地区の史跡を視察

日置市との包括連携協定に基づくフィールドワーク(現地調査)の一環として、12月2日に英米言語文化研究室(小林潤司教授)の学生たちが、同市の扇尾地区および吉利地区の史跡の視察を行ないました。

毎年11月には深固院祭でにぎわう深固院跡、小松帯刀ゆかりの園林時跡を、吉利地区公民館の下野衞館長の案内で視察。明治期に廃仏毀釈が鹿児島では他の地域よりも苛烈に行われたことの背景や、大河ドラマ「篤姫」、「西郷どん」の効果で増えた観光客の動向なども含めて、地域の歴史や史跡について詳しく話を聞くことができました。

視察のあと、扇尾地区公民館に移動し、地域の自治会関係者、行政の担当者も同席し、意見交換会を開催。観光資源であると同時に住民のみなさんの地域への愛着を支える財産としての史跡の意義、史跡を管理している住民団体の活動について、理解を深めることができました。国際文化学科2年生の新原沙紀さんは「教室での授業では学ぶことができない地域の歴史を学ぶことができてよかった」、同3年生の有馬恭太さんは「今日、学んだことを踏まえて、この地域での行事に参加したい。新しい経験を通して、新しい自己を発見できると思う」と語りました。

*写真は、下野館長の案内で園林寺跡の小松家墓所を視察する学生たち。