アメリカに通じる日本の俳句

チャールズ・スミス博士を囲んで(写真はすべてマクマレイ研究室提供)

6月23日の「英語オーラル・コミュニケーションⅠ」のクラスでは、アメリカのノース・カロライナ州立大学からフルブライト奨学生として派遣されたチャールス・スミス博士にご指導いただきました。スミス先生の作られた俳句をみんなで鑑賞し、深い俳句の世界へといざなわれました。―「かさね月 八重撫子の 美しさ」―これはスミス先生が初めて作られた俳諧です。俳諧とは、主に江戸時代に栄えた日本文学の形式、また、その作品のことです。このスミス先生の俳諧はとても趣のある情景が浮かんできます。

また、同授業で、国際文化学科1年生の小村裕子さんが “Strawberry moon Seeing the heart of Japanese in America" (いちご月 アメリカに見る 和の心)という連句を詠まれました。連句とは、十七音節(五・七・五)の長句と十四音節(七・七)の短句を、一定の規則に従って交互に付け連ねる様式の詩文芸です。

さらに、42名の生徒たちは90分授業の中で俳画も描き、それぞれの英語で俳句を詠みました。最後に俳句を用いたアクティビティを行い、新入生一同スミス先生ととても有意義な時間を過ごすことができました。スミス先生は授業の後、アメリカへと帰国の途につかれました。マクマレイ先生は旧友との別れをとても惜しんでいらっしゃいました。その場面のイメージを共有できる、まさに俳句は国境を越えたコミュニケーションツールのひとつですね。

国際文化学科教授 マクマレイ・デビッド

英語で連句を詠んだ小村さん
スミス博士をお見送り